静岡県産 クラウンマスクメロン

静岡産クラウンマスクメロン、その歴史は長く70年にも及びます。

大正時代にイギリスからアールスフェボリット種を輸入し、その間おいしいマスクメロン作りが試行錯誤され多くの苦難を乗り越え、その血統を守り続けて参りました。この品種名にはちゃんと意味があって、「アールス」=「伯爵の」、「フェボリット」=「フェイバリット」=「お気に入り」、つまり「伯爵のお気に入り」というネーミングが品種名になっています。

ちなみにこの伯爵とは、アールスメロンを開発したワード農園長が仕えていた「ラドナー伯爵」のことだそうです。貴族が愛したアールスメロン、なのですから、やっぱり高級な訳です。

マスクメロンは一本の木にはおよそ30〜32枚の葉がつきます。その葉を大切にして3本の側枝の雌花に交配し、3個できる小メロンの中から「たったひとつだけ」を選び残し、その実にすべての養分が集中するようにします。

他産地のメロンは1本の木から複数個のメロンを収穫しますが、クラウンメロンでは1本の木から1玉しか収穫せず大切に育てられています。

また、出荷の際には形状、糖度、大きさ等の厳しい検査が行われその基準にクリアしたものだけにクラウン（王冠）マークのシールが貼られます。よくシールをご覧頂くとクラウンの下に番号が記載されていますが、この番号は生産者番号でクラウン支所のHPから生産者が特定出来ます。

クラウンシールは高品質と生産者の誇りの証しです。平成21年6月に行われました品評会では5年連続農林水産大臣賞を獲得するという快挙を成し遂げました。